出遅れユースの日常レシピと隠し味2

音楽とスラムダンクとワイシャツと私。

フリを丁寧に効かせる

放送日がいつだったかは覚えていないけど、テレビ番組「プロフェッショナル」の萩本欽一さんが出演されている回を観た。今更ながら。番組内でコメディの素人の方と絡むステージで、出番冒頭の出方にミスがあり、その後思うように笑いがとれないシーンが印象的だった。

 

ボクシングでパンチが顔にヒットするのは、その前にボディブローを効かせてガードが下がっているからだし、スイカが甘く感じるのは、わずかに振った塩のしょっぱさが効いているから。その布石があってこそで、フリの部分で失敗してしまうとその後が振る舞いが完璧でも結果は出ないのだ。

 

そういえば2014年12月のライブ演奏で、ある曲の冒頭でギターのエフェクト(特殊効果)を効かせた音を使う演出をしたのだけど、エフェクト演奏部分は完璧だったのに、その少し前に機材トラブルがあったため、お客さんにはそのエフェクトがミスとして取られてしまった。

 

エフェクト音が「機材がうまくいっていなくて、変な音が鳴っている」と解釈されてしまったのだ。お客さんと話したわけではないけど、不思議なことにその場の空気感でそこまでわかってしまうんですね。そんなことを思い出した、やや苦めの思い出。

 

今同じ場面を迎えたら、自分はどう振る舞うだろう。